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1999/05/04

骨折物語 第三部 がんばれリハビリ

やはり、手術の翌日はまだ元気がありません。
腕には点滴、背中からも管が伸びてますその先には「マーカイン 17mm/h」と書かれたボールみたいのがついてます。どうやら、麻酔がちょろちょろ出てるみたいです。この麻酔が切れたらどうなるんだろ?さらに、おちん○んからも管が・・・

     どうやら、骨折を甘く見ていたようです。牽引から解き放たれて自分でトイレへ行くのを夢みていたのですが、今日は無理みたいです。それどころか、熱もでてきて(39℃)うなされっぱなしです。
    結局もろもろの管が外れたのはさらに翌日(手術から2日目)でした。
   
    改めて左足を観察すると、ヒザから足の甲までかなり腫れている、このおかげで痺れて、触るとジンジンする。ふくらはぎが腫れている分太ももが痩せてみえる・・いや本当に痩せている。ほんの2週間寝ていただけでこんなになってしまうのか?
まあいい、こんなのはいずれ直る。それより、熱も下がったし、ベットに縛り付けてる牽引も無い。車椅子にも乗れる!自由だー!好きなときに、好きなところ へゆける。トイレだって・・いやいや、決してトイレが好きなわけでは・・車椅子に乗ろうとすると、ヒザがあまり曲がらない・・・なんで?しかも足がジワッ と痛む・・立ち上がると足が爆発しそうに痛い・・血管が切れそうだ!
    折れた足がつながってしまえば後は、すぐ良くなるのでは・・という期待は裏切られた。
    なんだ、このくらい、くよくよするな。もう浣腸されなくてもいいんだぞ。
    どうやら、足を下にすると血が降りてきて痛くなるらしい。どうりで車椅子に足をのせる台がついてると思った・・痛かったり、ぎこちなかったりするがとりあえず身の回りのことは出来るようになった。
   
手術後3日目(4/16)リハビリが始まるらしい。何があるのか知らないがとりあえず1Fのリハビリセンターへ行こう。苦労して車椅子に乗りこみ、左足を 伸ばしてレッツゴー(古いな・・)エレベータに乗るのは初めてだ。バックで乗りこんで・・おっと結構狭いな、足を伸ばしてるとギリギリだな。ドアが閉じ る・・げっ!挟まれる!もう、さがれない・・間一髪で挟まれずにすんだものの、扉に足をぶっつけ気を失いそうになった。
    うーむ、外は危険がいっぱいだ。(って、まだ病院の中だけど)
リハビリセンターはフィットネスクラブのジムみたいなところに色んな機械が置いてある。端に階段がつくってあり、エアロバイクもある、ほかにも何に使うか わからないような機械がごろごろしてる。平均台のようなのの間をギコチなく歩いてる人、マットの上では先生に股裂きをかけられてるひと・・リハビリ担当の 先生の説明では、2週間で松葉杖で歩けるようにし(左足はつかない)、その後2週間でだんだんと荷重をかけ、松葉杖無しで歩けるようにする。とりあえず当 日は仰向けに寝て、ヒザを曲げたり、足首を曲げたり、足を上げる訓練・・結構きつい。
    本当に4週間で歩けるようになるんだろうか?
   
    土日はリハビリセンターが休みなので、ベットの上で自主トレ。
    そして、病院の売店でお買い物。洗剤(これでようやく、下着が洗濯できる)、タオル、ふりかけ(なんで病院の食事ってこんなに美味しくないんだろう?)、牛乳(カルシウム強化牛乳、骨の材料が無いとなるものも治らないよな)。
   
手術後6日目(4/19)ようやく食後の点滴(化膿止めの抗生物質)が解除になる。毎日2回の点滴でもう腕は針の穴だらけだ、おまけに新人の看護婦の練習 台にされるし。(新人の方が丁寧で痛くなかったりするけど)自主トレが効いたのか、ヒザはかなり曲がるようになってきた。曲げるのが痛くないとなると、後 はガンガン筋トレをするのみ。足に、砂の重り(2kg)を巻いて、どんどんハードになる。
   
    手術後7日目(4/20)いよいよ松葉杖を使う。松葉杖は特に難しくないのだが、立ってると血が降りてきて足が痛くなる。痛くて1分もたってられない。でも手術直後は10秒もたっていられなかったのでまだましか。
   
日に日に、自由になって行く。松葉杖の歩行距離がのびる。車椅子は楽で良いのだけど、小回りが効かないのが難点だ。病院内は車椅子で動きやすいようになっ ているが、それでも、売店や乾燥室などは苦労する。病院の外はとても車椅子で移動できない・・だろう。とりあえずの目標は駅前のスーパー、コンビニで買い 物すること。病院の食事は飽きたし、雑誌もほしい。昨日、隣の病室の若い衆が松葉杖でコンビニまで行って(1kmくらい離れてる)帰れなくなり、ヒッチハ イクで病院に戻ってきたらしい。ここは慎重にならねば。
   
4/26抜糸、これでようやく風呂に入れる。髪を洗うのは久しぶりだ。風呂は一人30分で、予約制です。風呂の扉を開けるのが一苦労(両手が松葉杖でふさ がっているるし、まだ左足に荷重をかけられない)脱衣所の椅子に腰掛け服を脱ぐ、ここで松葉杖とはお別れ・・・どうやって浴室まで行こう。こんな滑りやす いところで片足ケンケンはあまりに危険すぎる。四つん這いだと、抜糸したばかりのヒザから血が出そうだ。結局座りこんで、お尻を滑らすようにズリズリ と・・中は民宿の風呂くらいあって、2・3人は入れそうだ。残念ながら温泉ではない・・あたりまえか。色んな苦労がありーの、久しぶりの風呂でさっぱりし た後は、やはり、腰に手をあて、Ca強化牛乳をグイッと。
   
    いよいよ怪我した足に荷重を掛けはじめる。最初は15kgまでだ。頭の中で音楽がなる、
    「たらららったたー、はまちゃんはレベルアップしました」
    この足が地面を踏むのは、実に24日ぶり。体重計に足を掛けて徐々に体重を掛ける・・
    うぉー、何じゃコリャ!全然頼りない足。すぐにふにゃふにゃして崩れ落ちそう。こんなの俺の足じゃない。それでも、平均台のような器具に、手をつきながら必死で歩く。足に荷重を掛け始めてから、立っていられる時間が延びてきた。刺激が血行を良くするのだろう。
   
    ついに、ノンストップ病棟10週クリア。いよいよ「初めてのお買い物作戦」を決行するときがきた。
    Gパンにスニーカー、格好はまるで健常者。ただし手に松葉杖。病院の正面出口までは、何度もきた道だ。待合所で椅子に座って呼吸を整える。足の調子、OK。松葉杖OK。
    「アムロいきまーす。」
    外にでると、いきなり段差がある。おまけに道路は傾いてる・・松葉杖は当然のように左右同じ長さで
    倒れそうになる、すごく歩きづらい。信号の無い交差点、これは危険だ。途中、おじいちゃん、おばあちゃんにまで抜かれ結局スーパーまでの約1kmに40分も掛かってしまった。途中1、2回つまづいて思いっきり怪我した足に体重を掛けてしまうし、むちゃくちゃ大変じゃん。
   
スーパーに着いて先ずは一休み、ファーストフードコーナーで、やきそばとアイスコーヒーで休憩。この味ひさしぶりー。苦労して来た甲斐があったなー。スー パーを一回りして、辛し明太子、ふりかけ、髭剃り、牛乳、漫画本、入浴剤(温泉の素)をゲット。温泉の素のおかげで、ちょっと旅行気分(いい買い物した な)。
   
リハビリも順調に進み、松葉杖で歩いてると、どっちの足が怪我してるかわからないくらい上手くなったと思ったら次は杖です。怪我した足に80%位荷重を掛 けます。体重80kgとして、約65kgの荷重。体重計にのって徐々に荷重を増やしてゆきます・・あれ?なかなか、65kgにならないなー、思いきって全 体重を掛けてやっと70kgになりました(ちょっと痛かった)。
    いつの間にか体重がへっていたみたいです。やはり、ダイエットは規則正しい生活に禁酒、禁煙か・・・
   
杖は松葉杖と違ってすごく頼りなくおもえます。ついつい杖に体重を掛けてしまい、体が大きく傾いていしまいます。それでも1日くらい練習してるとなれてき て、良い感じです。杖になると、片手が空いてるので、物を持つときに便利です。(洗濯ものとか、売店に買い物に行くときとか、食器を下げるときとか)
   
    そして、いよいよ100%荷重=杖無しです。ほとんど役に立ってないと思われた杖ですが、在ると無いでは大違いです。最初は10m歩いては休憩・・という具合です。
   
    なれてくると、窓に映った姿をみてフォームチェック、
    「うーむ、どうも右にかたむいてるな」
    階段昇り降り、これがまた怖い。特に階段を降りるときは、足首がうまく曲がらないのでまるでスキーブーツを履いて階段を降りてるみたいです。
   
    結局リハビリは手術後、車椅子、松葉杖(片足)、松葉杖(両足)、杖or杖無し、をそれぞれ1週間くらいずつでした。毎週新しい技に挑戦してるみたいであるとともに、どんどん便利になってゆくので、かなり意気はあがりました。   

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